アメリカで働く方法として、E2ビザを取得して渡米する事をご紹介しました(E2ビザ取得のためのステップと8つの要件)。
今回は、首尾よくアメリカでビジネスを始めてご自身がE2ビザを取る段階になったか、日本で信頼できるマネージャーを雇い米国に派遣できる段階になったら、いよいよE2ビザを取得してアメリカに行くことになります。E2ビザ申請の中で、一番大変なのがDS-160です。自分の基本情報を入力して行くのですが、兎に角質問量が多いです。実際に全ての質問に答えてみました。質問の中身と感想をお伝えします。
目次
- 1 DS-160の申請
- 2 事前調査項目
- 2.1 Personal Information
- 2.2 Travel Information
- 2.3 Travel Companions Information
- 2.4 Previous U.S. Travel Information
- 2.5 Address and Phone Information
- 2.6 Passport Information
- 2.7 U.S.Point of Contact Information
- 2.8 Family Information: Relatives/Spouse
- 2.9 Present Work/Education/Training Information
- 2.10 Previous Work/Education/Training Information
- 2.11 Additiona Work/Education/Training Information
- 2.12 Security and Background Part2~Part5
- 3 E2ビザに関する質問事項
DS-160の申請
まずオンラインでDS-160の申請をします(DS-160applicatio form)。自分のaccountを作り、設問に答えて行きます。大体1時間30分から2時間かかります。A4で出力してみましたら両面で20ページ位ありました。基本的に質問は英語で書かれていますが言語選択で日本語を選ぶと、日本語の訳がインジケートされます。それでも分からない時は、Google翻訳やDEEPLを使うと良いと思います。入力中であっても20分で、time-upとなりますので、こまめにsaveしながら進みます。殆どは、yes/noか選択肢から選ぶ形式ですが、中には英文を書かなければならない箇所もあります。多くても200字程度なので、自信のない方はDEEPLの無料版がお薦めです。
事前調査項目
以下の質問事項が、長々と続きます。テロに加担したことがあるか? 大量虐殺をしたことがあるか? 等々back-ground check の項は急に国際問題が身近になる様な質問のオンパレードです。
Personal Information
名前、生年月日、性別、結婚の有無、国籍、二重国籍の有無、親類縁者の米国在住の有無等を聞いてきます。
Travel Information
渡米の目的、渡米後はどの様な地位につくのか、いつ米国に入国していつ帰国するのか等。E2ビザ取得の8つの要件の中に、事業が終わったら帰国することというものがありました。ここでも確認されて来ています。
Travel Companions Information
同伴者の有無を聞かれます。
Previous U.S. Travel Information
米国での滞在歴、ESTAで拒否されたことの有無が聞かれます。
Address and Phone Information
日本での現住所、電話番号などです。E-mailアドレスは当然として、FaceBook、TickTock、X、等のソーシャルメディアをやっているか?やっていればaccount No.は何か?まで細かく聞いてきます。また。電話番号についても過去5年間に他の電話番号を使っていたことがありますか?全て書いて下さい。と言われます。この辺りは、テロ等に関する思想調査なのでしょうか。とにかく徹底しています。
Passport Information
特に難しい質問はありません。パスポートを見て転記するだけです。
U.S.Point of Contact Information
米国滞在中の連絡先です。雇用予定の企業名、オーナーの名前、住所等です。
Family Information: Relatives/Spouse
父や母の名前と生年月日を聞いてきます。その他親族がアメリカにいるかどうか等。奥さんについても、生年月日は勿論ですが、出生地や出生国を聞いてきます。
Present Work/Education/Training Information
現職について、年収や業務内容が聞かれます。学歴についても聞かれます。
Previous Work/Education/Training Information
全ての前職について回答する必要があります。
Additiona Work/Education/Training Information
兵役についたことがあるか、とか核兵器について専門訓練を受けたことがあるか、伝染病にかかっていないか、薬物乱用者か等、一般的な人には無縁な設問が続きます。平和な日本で生活している日本人には、テレビのニュースの世界の様な質問ですが、2000年の9.11の様な事件を経験している国は、常に外国からの流入者に神経を使っているのか、と思います。
Security and Background Part2~Part5
ここも、一般の人なら該当しない容設問ばかりです。しかも以下の様なwarningがでています。
以下のセキュリティと経歴情報を記入してください。説明が必要な質問にはすべて完全かつ正確に答えてください。米国への入国が認められないと法律で定められた特定のカテゴリーに属する人にはビザを発給できません(事前に免除を受けた場合を除く)。次のいずれかに該当しますか?YES」と答えたからといって 自動的にビザが発給されないという訳ではありませんが、YESと答えた場合、領事への出頭を求められることがあります。
ちょっと腰が引けてしまいそうなwarningが出てきます。質問の内容もすごいものが並んでいます。
・準軍事組織、自警団、反政府組織、ゲリラ組織、反乱組織に所属、または関与したことがありますか?
・あなたは薬物乱用者ですか、または過去に薬物中毒者でしたか?
・マネーロンダリングに関与したことがありますか、または関与しようとしていますか?
こんな質問にYesと答える人がいるのか?と思ってしまいます。もしNoと答えても、それを虚偽だと言える情報をアメリカ側は持っているという事なのでしょうか? FBIやCIA等が急に身近に感じられます。
E2ビザに関する質問事項
長い身元調査に関する質問が終わりました。以下が、E2ビザに関する本題の質問です。もし、あなたが投資家自身ではなく、投資家に雇われたmanagerやessential worker(すし職人等)である場合は、以下の内容をオーナーから事前に聞いておく必要があります。
E-Visa:Business Profile Information/Foreign Parent Business Information
Eビザの申請者が、オーナーである事を想定した設問内容です(会社の設立日、事務所の種類(本店、支店等)。投資元が海外の親会社等の場合は、関係性や投資割合など、かなり細かく聞いてきます。
E-visa:Investment Information
このパートは、初期投資額はいくらかとか、総投資予定額、雇用する従業員の階層別人数、ローカルスタッフの割合等、経営者ではないと答えられない設問になっています。事前に経営者や投資者と打ち合わせて、回答を用意しておく必要があります。
E-visa:U.S.Personnel Information
アメリカで働くマネージャーやessential workerの情報を入れます。
Applicant Present Information/Applicant Position in U.S.Information
申請者の情報です。雇用されて何年か? 学歴は? どの様なポジションで来米してくるのか?給与は?等です。
以上で質問は完了で、この後写真をアップしてConfirmation Pageをプリントアウトしておきます。写真は眼鏡を外さなければならない事に注意してください。
■ お急ぎの場合は、お電話で
月~金:9:00~18:00、土:9:00~12:00
047-400-8011、080-4000-3580(携帯)
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致します。